アルコール依存症
アルコール依存症とは?
アルコール依存症とは、お酒の飲み方(飲む量、飲むタイミング、飲む状況)を自分で大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態が、アルコール依存症です。
脳に異常が起きて飲むことをやめられなくなります。
またアルコールが抜けると、イライラや神経過敏、不眠、頭痛・吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈・動悸などの離脱症状が出てくるので、それを抑えるために、また飲んでしまうといったことが起こります。
その意味では、アルコールは麻薬や覚せい剤と同様の依存性の薬物の一種だともいえます。
またアルコール依存症は患者さん本人の意思の弱さによって起きるものではなく、医療機関で治療が必要な病気であるともいえます。
アルコール依存症は「否認の病」ともいわれるように、本人は病気を認めたがらない傾向にあります。
いったんお酒をやめても、その後に一度でも飲むと、また元の状態に戻ってしまうので、強い意志で断酒をする必要があります。
ですから、本人が治療に対して積極的に取り組むこと、家族をはじめ周囲の人のサポートがとても大切です。

引用:アルコール依存症治療ナビより
アルコールの量
アルコール依存患者は、体内のアルコール濃度が下がると、色々な自律神経症状や情緒障害、幻覚、手の震えなどの症状がでてきます。
これを「離脱症状」といいます。
起きる時期によって、早期離脱症状と後期離脱症状の2つに分かれます。

一体どのくらいの量から「飲みすぎ」になるのか。
厚生労働省が推進する情報によると「健康日本21」の中では、アルコール依存症の発症リスクが少ない「節度ある適度な飲酒」は壮年男性の場合純アルコール量換算で1日20g以下であるとの数値を示しています。これは1日ビール500ml(日本酒1合弱、25度焼酎なら100ml、ワイン2杯程度)に相当します。1日の飲酒量がこの3倍以上になると「飲みすぎ」となります。アルコール依存症になるリスクが高まります。単純計算すると1日にビール3本、日本酒3合弱、25度焼酎300ml、ワイン6杯程度を超える量にあたり、お酒に弱い人でない限り、飲める人は飲めちゃいますよね。
毎日これだけの量を飲むとアルコール依存症になる可能性があると言えるでしょう。
まずは日ごろから量を減らす、1週間に1~2日は飲まない日をつくる、というように自分のなかで決まり事をつけると良いかもしれませんね。
早期治療の大切さ
アルコール依存症が進むと、体の変化や精神が崩れるだけではなく、私生活でも色々な支障が起きることがあります。
飲酒運転をしたり職場でのトラブルが起きたり、友人や家族との関係も影響をうけ、悪化してしまう。
自分の多くの大切なものを失うことになってしまいます。
アルコール依存症は、早期治療を始めればそれだけ治療効果が高い病気です。とくにプレアルコホリズムという、依存症の手前できちんとした対策をとれば、より少ない損失で回復ができます
治療の内容
アルコール依存症の場合、治療は外来でも可能ですが、わが国では治療の主体は入院治療です。入院治療は次の3段階に分けられます。
1. リハビリ治療
個人精神療法や集団精神療法で、本人に飲酒問題の現実を認識して断酒の決断へと導く。退院後のリハビリ治療を視野にいれて自助グループへの参加なども始める。本人や家族に十分な説明をしたうえで抗酒薬の投与も開始する。
2. 解毒治療
体と心に起きている合併症の治療と、離脱症状の治療。
3. 退院後のアフターケア
a) 病院・クリニックへの通院、
b) 抗酒薬の服用、
c) 自助グループへの参加、という「アフターケアの三本柱」を継続する。
(1) リハビリ治療と(3) 退院後のアフターケアはアルコール依存症の治療を得意とする専門家に診てもらうのがいいでしょう。
また、プレアルコホリズムの場合には、症状や本人の生活環境などを考慮して外来治療が可能な場合もあります。
(2) の解毒治療は一般病院で行うことも充分可能です。
アルコール依存症の治療で行われる精神療法として個人精神療法や集団精神療法で、本人に飲酒問題の現実を認めさせ断酒の決断へと導くことも大切です。
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