発達障害
※大宮むさしのクリニックでは、患者様に最良の方針をご提供できるように努めております。
発達障害につきましては、発達障害の専門家へ受診されることをお勧めいたします。
発達障害とは?

※このページでは「発達障害」のご紹介をしておりますが、当院では発達障害の専門的治療の診断・治療は行っておりませんのでご注意ください。ただ発達障害に伴う二次的な神経症的症状、抑うつ状態の治療はおこなっております。

発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。
ですが、発達障害はその特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人にあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。

引用:厚生労働省
発達障害の症状
発達障害はいくつかのタイプに分けられていて、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があり、同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることもあり、そのため、同じ障害がある人同士でも似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きい事が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。
自閉症スペクトラム障害
自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれる事を自閉症スペクトラム障害と言います(スペクトラムとは「連続体」の意味です)。症状の強さに従って、いくつかの診断名に分類されますが、本質的には同じ1つの障害単位だと考えられています。典型的な症状では、相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。
自閉症スペクトラム障害の人は、最近では約100人に1~2人存在すると報告されています。男性は女性より数倍多く、一世帯に数人存在することもあります。
注意欠如・多動性障害(ADHD)とは
発達年齢に見合わない多動‐衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、7歳までに現れます。学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されていて、男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性は年齢を重ねても変化しないと報告されています。
学習障害(LD)とは
全般的な知的発達には問題がないのですが、読む、書く、計算するなど特定の事柄だけ取り組むのが難しい状態をいいます。有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と報告されていて、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと言われています。
自閉症スペクトラム障害
1歳を過ぎた頃から症状が現れます
典型的には1歳台で、人の目を見ることが少ない、指さしができない、人に関心がない、などの様子がみられます。対人関係に関連したこのような行動は、通常の子どもでは速く発達するのと違って、自閉症スペクトラム障害の子どもでははっきりしません。保育所や幼稚園に入ると、一人遊びが多く集団行動が苦手など、人との関わり方が独特なことがあります。
言葉を話し始めた時期は関係なく、自分の話したいことしか話さず、会話のキャッチボールができない事があります。また、自分の好きなことや興味のあることには、毎日何時間でも熱中することがあり、初めてすることやいつもの生活習慣を変えるのは苦手で、なじむのに時間がかかることもあります。
成長するにつれ症状は変化します
思春期や青年期になると、他の人との違いや、対人関係がうまくいかないことに悩んだり、不安症状やうつ症状を合併する場合があります。就職してから初めて、仕事が臨機応変にこなせないことや職場での対人関係などに悩み、自ら障害ではないかと疑い病院を訪れる人もいます。子どもの頃に診断を受け、理解を受けて成長した人たちの中には、成長とともに症状が目立たなくなる人や、能力をうまく活用して社会で活躍する人もいます。
注意欠如・多動性障害(ADHD)
7歳までに、多動-衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が現れ、そのタイプ別の症状の程度によって、多動‐衝動性優勢型、不注意優勢型、混合型に分類されます。
小学生を例にとると、多動‐衝動性の症状には、座っていても手足をもじもじする、席を離れる、おとなしく遊ぶことが難しい、じっとしていられずいつも活動する、しゃべりすぎる、順番を待つのが難しい、他人の会話に割り込む、などがあります。
不注意の症状には、学校の勉強でミスが多い、集中し続けることができない、話しかけていても聞いていないように見える、やるべきことを最後までできない、課題や作業の段取りが下手、整理整頓が苦手、集中力が必要なことを避ける、忘れ物や紛失が多い、気が散りやすい、などがあります。
多動症状は、成長とともに軽くなる場合が多いですが、不注意や衝動性の症状は半数が青年期まで、さらにその半数は成人期まで続くと報告されています。また、思春期以降になってうつ症状や不安症状を合併する人もいます。
学習障害(LD)
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみが難しいなど、それぞれ学業成績や日常生活が難しくなります。こうした能力を要求される小学校2~4年生頃に成績不振などが明らかになります。その結果として、学業に意欲がなくなり、自信をなくしてしまうことがあります。
大人のADHD症状チェックリスト
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連コンテンツ
パニック障害と特色
パニック障害は、突然 動悸や息切れ・めまいなどの発作的な症状が何度も繰り返される病気です。
不眠症とは?
入眠しづらい・寝つきが悪い、眠りが浅い、朝早く目覚めてしまうなどの睡眠に関する問題が続き、日中などに倦怠感や集中力の低下、食欲不振などの不調が生じる病気です。
統合失調症とは?
統合失調症は、脳のさまざまな働きをまとめることが難しくなるために、幻覚や妄想などの症状が起こる病気です。
睡眠障害とは?
睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。眠れなくなることはよくみられますが、眠れないことイコール不眠症ではありません。
認知症とは?
「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」をいいます。