神経症性障害
神経症性障害とは?
恐怖症
恐れる理由ではないことがわかっていても、危険でも、脅威でもないような対象や状況でも、過剰に強い恐れを抱く症状をいいます。不安障害の場合は、特定の対象のない恐れの気持ちでしたが、恐怖症の場合、対象が不安障害に比べてはっきりしている点が特徴です。
 様々な精神科の病気によりますが、この恐怖症しか症状が現われない人もいます。恐怖の対象になるものには、200種類以上の対象が認められていますが、大きく分けると、3つあります。
恐怖症の症状
強迫性障害
強迫観念や強迫行為を主な症状とする精神疾患。意思とは反対につらい思い繰り返し頭に浮かび、また、不安を振り払うために同じ行動を繰り返し、生活にも支障が生じる神経症。不安障害の一つです。
強迫性障害の症状
【強迫観念】と【強迫行為】の2つの特徴的な症状がみられます。
強迫観念とは、「バカバカしい」「気にしなくていい」などとわかっていながら、意思に反して浮かんできたり、頭から離れなくなってしまうことで、強い苦痛や不安を感じます。
強迫行為とは、強迫観念が取り払えず、その結果、何らかの行為を繰り返し行ってしまうことです。
強迫行為には、何時間も同じ行動を繰り返す【反復行動】と、行為を完全に遂行するために繰り返し確認する【確認行動】に大きく分けられます。
症状のサイン
全般的な知的発達には問題がないのですが、読む、書く、計算するなど特定の事柄だけ取り組むのが難しい状態をいいます。有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と報告されていて、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと言われています。
発達障害のサイン・症状
1歳を過ぎた頃から症状が現れます。
典型的には1歳台で、人の目を見ることが少ない、指さしができない、人に関心がない、などの様子がみられます。対人関係に関連したこのような行動は、通常の子どもでは速く発達するのと違って、自閉症スペクトラム障害の子どもでははっきりしません。保育所や幼稚園に入ると、一人遊びが多く集団行動が苦手など、人との関わり方が独特なことがあります。
言葉を話し始めた時期は関係なく、自分の話したいことしか話さず、会話のキャッチボールができない事があります。また、自分の好きなことや興味のあることには、毎日何時間でも熱中することがあり、初めてすることやいつもの生活習慣を変えるのは苦手で、なじむのに時間がかかることもあります。
成長するにつれ症状は変化します
思春期や青年期になると、他の人との違いや、対人関係がうまくいかないことに悩んだり、不安症状やうつ症状を合併する場合があります。就職してから初めて、仕事が臨機応変にこなせないことや職場での対人関係などに悩み、自ら障害ではないかと疑い病院を訪れる人もいます。子どもの頃に診断を受け、理解を受けて成長した人たちの中には、成長とともに症状が目立たなくなる人や、能力をうまく活用して社会で活躍する人もいます。
注意欠如・多動性障害(ADHD)
7歳までに、多動-衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が現れ、そのタイプ別の症状の程度によって、多動‐衝動性優勢型、不注意優勢型、混合型に分類されます。
小学生を例にとると、多動‐衝動性の症状には、座っていても手足をもじもじする、席を離れる、おとなしく遊ぶことが難しい、じっとしていられずいつも活動する、しゃべりすぎる、順番を待つのが難しい、他人の会話に割り込む、などがあります。
不注意の症状には、学校の勉強でミスが多い、集中し続けることができない、話しかけていても聞いていないように見える、やるべきことを最後までできない、課題や作業の段取りが下手、整理整頓が苦手、集中力が必要なことを避ける、忘れ物や紛失が多い、気が散りやすい、などがあります。
多動症状は、成長とともに軽くなる場合が多いですが、不注意や衝動性の症状は半数が青年期まで、さらにその半数は成人期まで続くと報告されています。また、思春期以降になってうつ症状や不安症状を合併する人もいます。
学習障害(LD)
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみが難しいなど、それぞれ学業成績や日常生活が難しくなります。こうした能力を要求される小学校2~4年生頃に成績不振などが明らかになります。その結果として、学業に意欲がなくなり、自信をなくしてしまうことがあります。
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