薬物依存症
薬物依存症とは?
薬物依存症とは、薬物の効果が切れてくると、薬物が欲しいという強い欲求(渇望)がわいてきて、その渇望をコントロールできずに薬物を使ってしまう状態をいいます。薬物依存ともいいます。

古くは薬物中毒と呼ばれてきましたが、それは薬物依存という概念が確立されていなかった時代のことで、現在は薬物乱用、薬物依存、薬物中毒という3つの概念を分けて考えることが大切です。

引用:厚生労働省ホームページ「みんなのメンタルヘルス」より
薬物依存症の症状
初期症状は、集中力、情緒不安、自発性のなさ、忍耐力の低下などの障害があります。悪化すると妄想や幻覚の引き金となり、常に朦朧とした意識状態に陥ったり、偏執病的症状やうつがあらわれるようになります。そして、ちょっとした刺激や、まったく理由もなくて突然恐怖にかられたり、錯乱を引き起こすと言われています。
外見で分かる薬物中毒者の症状・特徴とは
額に汗を異常にかいている
薬物が体から抜ける時に出る症状を離脱症状と言いますが、血液中の薬物濃度が低下してくると、不快な身体的症候が現れます。額に汗をかくほかにも、震えたりけいれんをお越したり、不安感や幻覚が現れたりします。
サングラスをかけている
薬物中毒の代表的な症状の一つに、交感神経が優位になり、興奮状態になると、瞳孔が開き、光がまぶしくて仕方がないので、サングラスをかけるようになります。
頬がこけ頬骨が目立つ
顔やせが目立ち、頬がこけたようになります。依存症の経験者の中には、ダイエットが目的で薬物をはじめて後悔している人もいます。
土色の血色をしている
肉体もだんだんと蝕まれていき、顔の血色が悪く土色になってきます。薬が効いているときは異常にハイテンションになるのですが、薬が切れると倦怠感に襲われ無気力になります。
治療方法
覚せい剤などの薬物依存症は治らない慢性疾患の病気です。
薬物に手を出す前の状態に完全に戻ることは出来ません。だが、糖尿病や高血圧のように病気を発症する前の健康状態に戻すのではなく、自分が抱えている病気と上手に付き合って症状を抑止していく治療になります。

まず薬物の使用を断ち、渇望に打ち勝ちながら再使用しないように自己コントロールし続けることが治療となります。
そのために実行すべきことは、それまでの薬物使用に関係していた状況(場所、人間関係、感情、お金、ストレスなど)を整理し、薬物を使わない生活を持続させることが大事です。

また薬物中毒の場合には、一般的には心理療法が中心となりますが、別に合併している心の病があるときには、必要に応じて薬物療法を行います。
薬物中毒による症状が全身にわたり、救急を要する場合や自殺のリスクがあるなど24時間管理しなくてはならないほど深刻な場合には、入院療法が必要です。

薬物依存を「治す」特効薬は、残念ながらいまだにありません。
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